

辛さといったら、まずは中華。「四川家庭料理 楊 八戸」にうかがった。
代表の沖田美幸さんが東京にいた頃に通った池袋の名店からレシピを受け継ぎ、2017年に開店。担々麺も味を継承したメニューの一つだ。名が通るのは汁なし担々麺だが、冬は汁あり担々麺の辛めスープが胃袋から血管を伝って全身をホットにしてくれる。
四川料理の特徴である、ラー油の辛さと花椒のしびれ。沖田さんは「そのバランスを楽しんでほしい」とPRする。
ラー油は自家製で、四川省成都産の花椒を店の石臼ですりつぶすため、爽やかな香りが店内を満たす。
豚の粗びき肉と落花生が味に彩りを加え、細めの乾麺はスープが絡んでやみつきになる。辛さは5段階。一番控えめは、辛さが得意でない人も楽しめる。
税込み1080円で、辛めは50円、激辛が100円プラス。「四川料理は酒によく合う。かめから提供する紹興酒と一緒に食べるのがお勧め」。締めの一杯に担々麺を据えれば、満足感が倍増しそうだ。(Y・K)

メニュー表には「地獄の入り口へようこそ」。挑発的なメッセージで、名物「辣々麺」をアピールするのは「中国料理 庄屋」(八戸市)だ。
沼館に店を構えていた20年前、「店に特色を出したい」と考え、全メニューを自家製麺と化学調味料不使用にしたという店主の小田島重勝さん。こだわり抜く中で「辣々麺」も誕生した。
スープは、タカノツメに、コショウやカイエンペッパーで味を調えた、しょうゆベース。牛バラ肉のほか、シイタケにセロリ、モヤシなど野菜もふんだんに使っている。
来店客をあおる一方で、実は「自分は食べられない」と笑う小田島さん。客の中には、唐辛子の種まで食べ尽くすつわものもいるそうだ。かくいう筆者は耐えきれず、途中でギブアップしてしまった。
辛さを超越すると、砂糖などから引き出された別次元の「うまみ」が感じられると、庄屋通は語るという。その域に達するには先が遠い・・・。
ライスが付いて1325円(税込み)。20分以内にスープ、唐辛子の種まで全て完食した人に、2千円分の食事券をプレゼントしている。(Y・K)

第一印象は至って普通のナポリタン。ただし、油断はできない。一口運ぶと、ビリビリしびれる辛さが広がり、見た目とのギャップに目が飛び出る。
辛口ナポリタンで注目を集めるおうちごはん処KAKA(八戸市)。「へたれ」から「地獄」まで辛さが6段階ある「デンジャリタン」(税込み千円)は、辛党にぜひトライしてもらいたい一品だ。
中でも「地獄」は、パウダー状と固形状の島唐辛子、たっぷりのニンニク、濃厚なトマトソースが魅惑のハーモニーを奏でる。
岡堀円さん(42)と髙清水静花さん(42)が2021年に開店。デンジャリタンが誕生したのは1年半ほど前だ。甘めの味付けが特徴のナポリタン(同880円)とは対照的に、辛いメニューを作ってみよう―と編み出した。
髙清水さんいわく、最も辛い「地獄」は、作っている途中でもむせるほど刺激が強いという。若年層やカップルを中心に注文する人が多いそうだ。
「地獄」を完食した猛者は、ワンランク上の裏メニュー「神」に挑戦できる。もちろんグルメ探検隊の一員として、へたれと見られたくない。辛党を自負しており「地獄」は突破。次回も経費で「ゴッド」といきたいところだ。(Y・T)

鉄鍋で煮えたぎる麻婆の赤。白い豆腐と一緒に食べれば、唐辛子の辛さと大豆の甘さ、花椒の香りが口いっぱいに広がる―。ちゃぷすい(八戸市)の「四川風鉄鍋麻婆豆腐」(セット税込み1200円、単品1100円)は、見た目も味もインパクト大の看板メニューだ。
店主の阿部司さん(61)は東京の中華料理店や仙台のホテルで腕を磨き、2000年に故郷の同市で店をオープン。麻婆豆腐は当初から鉄鍋で提供しており、「寒い時期でも、最後まで熱いまま食べてもらえるように」と、もてなしの心から優しさがにじみ出る。
麻婆豆腐には中国から仕入れた豆板醤と花椒油を使い、本場の辛さと香りを引き出している。もう一つの人気メニュー「麻婆茄子」(セット1300円、単品1200円)は少量の砂糖を入れることで、ご飯に合う甘辛い味に仕上げているという。
阿部さんは「辛いメニューはもちろん、いろいろな中華料理を楽しんでもらえれば」とアピール。ちなみに一味唐辛子をたっぷり使った麻婆湯麺(1日5食限定、1280円)が店で最も辛いメニューだとか…。(T・K)

スパイスの刺激的な香りに誘われ、「ねぎたっぷり鶏豚KEEMAカレー」(税込み1100円)の「激辛」に一呼吸おいてから挑む。
一口かき込めば、うまさとともに鮮烈な刺激が口いっぱいに。止まらない汗と格闘しながら、完食を果たせば、そこには幸せの絶頂が待っている。決してオーバーな表現ではない。
カレー食堂「カタルカ」(八戸市)では、地元や旬の食材を生かしたカレーを提供。十数種のスパイスと唐辛子パウダーを使用しており、辛さはベリーマイルドから激辛までの5段階を用意している。
辛さは味覚とは違い、実は痛覚だという。味覚に辛さを組み合わせることで、複雑で立体的な味を表現している。店主の柄﨑理智さん(47)は「辛さはアート(芸術)。ぜひ体験してほしい」とアピールする。
辛さには激辛よりも上があるが、段階を踏んでの挑戦を求めている。グルメ探検隊の意地と根性を見せつけたい。続編に期待してほしい。(D・F)