Free【月刊Dash】「今の自分にできることを」/インハイ・スピード佐々木海地(八戸西)

佐々木海地
佐々木海地

中学3年だった昨季は、中、長距離の県中学記録を軒並み更新。1万メートルの日本中学記録も10年ぶりに塗り替え、氷都を沸かせたが、高校1年で迎えた今季は、なかなかタイムが伸びず苦しい戦いを強いられている。 身体的にはパワーアップしたものの、「氷上での滑りに生かし切れていない」。試行錯誤の毎日だが、一つ一つレースを積み重ね、その都度、細かな修正を繰り返している。

 「しっかり氷を捉えて滑る」「フォームを崩さない」といった基礎的な部分の確認作業だが、最近は「練習でのタイムは上がってきた」。高校最初のインターハイが目前に迫る中、復調の感触をつかんでいる。

 決して好調とは言えない現状だけに、インターハイでの順位は意識していない。とはいえ、せっかく地元のYSアリーナ八戸で開催される氷の祭典。「いいタイムは出したい」と健闘を誓う。

 目標は5000メートルで6分57秒台、1万メートルで14分20秒台の自己ベスト更新。更新できれば入賞も見えてくる。「とにかく、今の自分にできることをやるだけだ」。ベストを尽くし、この経験を来季に、さらに次のシーズンにつなげる決意だ。

 ささき・かいち 2005年12月生まれ。八戸市出身。市立白山台小-白山台中-県立八戸西高1年。昨年3月の長根ファイナル1万メートルでマークした14分20秒10は日本中学記録。身長175センチ、体重66キロ。

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