Free伝統の味、守りたい 八戸で新巻きザケ作り始まる

軒下につるされ師走の雰囲気を醸し出す新巻きザケ=8日午前11時ごろ、八戸市湊町の山千岩村商店
軒下につるされ師走の雰囲気を醸し出す新巻きザケ=8日午前11時ごろ、八戸市湊町の山千岩村商店

年末年始の贈答品として定番の新巻きザケ作りが北奥羽地方で始まった。8日は八戸市湊町の山千岩村商店(岩村和夫代表)の工場で、塩抜き後の25本が軒下につるされ、師走の雰囲気を醸し出している。八戸港のサケは今季、著しい不漁に見舞われているが、店側は「伝統の味を守り続けたい」と気概を示す。

 10月後半から八戸近海で漁獲された雄サケを買い付け、下処理や塩漬けなどを施して冷蔵。今月7日から軒下での乾燥作業に移っており、15日ごろには完成する見込み。年内に一連の工程を3回ほど行い、計75本を作る予定だ。

 地元産にこだわっているという同社の酒井博専務(63)は「元気な雄を使っており、例年と変わらぬ品質で提供したい」と話した。

 
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