Free新婚の先生が突然、ドレス姿に 二戸・仁左平小の職業講座でサプライズ演出

ドレス姿で登場後、教え子の祝福を受ける北村沙和里教諭(手前右から5人目)と、講師の佐藤和歌子さん(同6人目)
ドレス姿で登場後、教え子の祝福を受ける北村沙和里教諭(手前右から5人目)と、講師の佐藤和歌子さん(同6人目)

二戸市立仁左平小(馬淵千加校長)で27日、子どもが人気の職業について、地域の大人から学ぶ「伊加古(いかこ)スクール」が開かれた。講師のヘアスタイリストによる、髪型や衣装コーディネートの実演では、モデル役を5、6年の担任の北村沙和里(さおり)教諭(29)が担当。別室でウエディングドレス姿に着替え、児童の前に登場するというサプライズの演出もあった。8月に入籍したが、コロナ禍で披露宴を自粛したという北村教諭を、全校で祝福した。

 3~6年の児童25人が参加した。講師は地元の美容院「ワッコヘア」を経営するヘアスタイリスト佐藤和歌子さん(38)、二戸消防署の消防士小船司さん(43)、同校の卒業生で、桐朋学園芸術短大(東京)で声楽を学ぶ森川美希さん(24)が務めた。3人はそれぞれの道を志した理由や、思いなどを熱く語った。

 佐藤さんは、同美容院で北村教諭のヘアアレンジをする様子を、オンラインで紹介。中継が終わると、北村教諭は児童に気付かれないように同校へ移動し、ドレスに着替えた。衣装は同市の相馬美容室が協力し、佐藤さんがハロウィーンを意識したデザインでコーディネートした。

 最後に、華やかなドレスに身を包んだ北村教諭が登場すると、児童は突然の演出に驚きながらも拍手。全員でクラッカーを鳴らして祝福した。

 佐藤さんは児童に向けて、「お客さんを美しく、幸せな笑顔にするのが美容師の仕事。皆さんにも自分がわくわくしながら、人を幸せにする職業に就いてほしい」とエールを送った。

 6年の玉川優愛(ゆあ)さんは「先生がきれいに変身して、すごくびっくりした。いろいろな仕事の魅力を学んだので、将来に生かしたい」と笑顔。北村教諭は「披露宴はできなかったが、ドレス姿をみんなに見せる場ができて感謝している。きらきらと輝く職業があることを、子どもに伝えられて良かった」と話した。

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