Freeおいらせの桃川、大杉玉を衣替え 新酒の完成知らせる

美酒完成を願って交換された大杉玉=26日、おいらせ町
美酒完成を願って交換された大杉玉=26日、おいらせ町

おいらせ町の酒造会社「桃川」(上田友司社長)は26日、同社玄関で2年ぶりに大杉玉の衣替えを行った。社員らが力を合わせ真新しい大杉玉に交換し、新酒の完成を知らせた。

 大杉玉は直径約2メートル、重さ約600キロ。同社OBの工藤定雄さん(78)を中心に軽トラック8台分の杉の葉を使い、16日から10日間かけて完成させた。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で製作を断念。作業は例年、年末に行っていたが、今年からおいしい酒ができるよう、新酒ができるこの時期に実施した。

 26日は工藤さんや従業員約10人が、茶色になったこれまでの大杉玉を下ろし、青々とした新しい物を慎重に取り付けた。チェーンソーで形を整え丸みを持たせると、周囲には杉の葉の香りが広がった。

 工藤さんは「大きな杉玉ができた。今年もいい出来だ」と笑顔。上田社長は「非常に清々しい気持ち。早く安心してお酒が飲めるようコロナの終息も願って作った」と話していた。

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