Free【北奥羽の神社】西宮神社(八戸市)/鯨の伝説で有名に

北奥羽の神社
北奥羽の神社

八戸市の蕪島の北東、恵比須浜付近に立つ。ここに伝わる「鯨石」という伝説がテレビアニメ「まんが日本昔話」に登場し、有名になった。

 柾谷伸夫さんが収集した「南部昔コ集」によると、昔、鮫地域の浜にやって来る1頭の鯨がおり、浜の人たちは八戸太郎と呼んで敬っていた。

 八戸太郎は伊勢参りをしていたが、紀州の漁師に銛もりを打ち込まれ、鮫地域に戻るも死んでしまう。浜の人たちは八戸太郎を祭り、その亡きがらは岩になったとされる。

 また、御神体の「恵比須石」は文化元(1804)年3月14日付の「八戸藩勘定所日記」に記録が残る。1911年の東洋捕鯨鮫事業所焼き打ち事件の際、西宮神社も類焼したが、恵比須石は無傷で信者たちを驚かせたという。

 今の社殿は66年に建て替えたもの。そばには「鯨石」が横たわり、今も海を見守っている。

【祭神】事代主命(ことしろぬしのみこと)
【御利益】大漁、海上安全など
【住所】八戸市鮫町下盲久保25の267
 ※ネット連載

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