Free北奥羽の地名【阿子木】/どんな由来?

北奥羽の地名
北奥羽の地名

【阿子木=あこぎ】

 洋野町の旧大野村地域南部にある地区。久慈市に接し、山間部を国道395号(九戸街道)が通る。

 大野村芸術文化協会が発行した「大野の風土記」によると、「阿」は古い日本語で「汐(しお)」を意味し、「子木」は、まきを意味する「小木」の当て字。隣接する久慈市侍浜地区では古くから海水を煮詰める製塩が行われており、燃料になるまきを供給していた場所だったため、この名前が付いたという。

 大野村誌編さん専門員の一人は「阿子木地区から海沿いまでは勾配が緩やかなため、山から切り出した木を運びやすかったのだろう」と解説する。

 また、旧大野村地域は藩政時代から木炭作りが盛んだ。八戸藩の文書には阿子木地区で炭焼きをする人物の名前が記されており、「同地区のまきは炭作りにも活用されたのではないか」と推測する。

 炭は、旧大野村地域で行われた「たたら製鉄」に欠かせない燃料でもあった。同地区で生み出されたまきは、海で、山で、人々の活動を支えた。

 ※ネット連載

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