Free北奥羽の地名【大舌】/どんな由来?

北奥羽の地名
北奥羽の地名

【大舌=おおした】

 三戸町の大舌は旧斗川村に属し、二戸市や田子町に接する山間部。傾斜が激しい谷あいに農道が通り、数件の住宅が点々と続いているのが特徴だ。

 町郷土誌稿によると、地名の由来は「大志田」が、いつの間にか「大舌」に変わったとされる。住人は三つに大別され、(1)三戸町斗内や南部町大向周辺からの移住(2)岩手県からの移住(3)武士の落人―の子孫が地区を形成しているという。 南部町からの移住については今から360年前、馬淵川沿岸の向村の広大な河岸段丘が水害に遭い、耕地が流され荒れ地となったため農家が大舌に移住したといわれる。武士の所領の名残として大羽沢、乗上、大石などの地名が周辺に残る。

 農業に不向きで長く交通の便の悪い地区として知られていたが、今は近くの水田や畑に向かう軽トラックが行き交う。平日のみ週3回バスが通り、農道沿いのバス停には小学校に通う児童のために設置した木造の待合室がある。花壇を整備したり掃除をしたり、地元の人が大切に管理している。

 ※ネット連載

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