Free横浜町がキッチンカー導入 地域出向いて食生活指導

キッチンカーで調理を行う横浜町食生活改善推進員協議会のメンバー
キッチンカーで調理を行う横浜町食生活改善推進員協議会のメンバー

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新たな生活様式に対応するため、横浜町は町内の各地域に出向いて食事指導や健康相談などに当たるキッチンカー「おでかけにこキッチン」を導入した。車内での調理が可能なことから、バランスの良い食事の普及に役立て、町民の健康づくりを支援していく方針だ。町によると、青森県内の自治体での導入は初とみられる。

 町内の集会所で行っていた地区健康教室などの事業は、新型コロナの影響により大人数での開催が難しくなっている。キッチンカーは地域や団体の活動場所に出向き、少人数での教室開催を可能にする。

 車両は軽トラックを改装し、荷台部分にガステーブルや電子レンジ、冷蔵庫を備えた調理スペースを設けた。2人の調理が可能。本年度は20~30回程度の活用を見込んでおり、事業には町食生活改善推進員協議会が協力する。

 キッチンカーの名称は1月に町民から公募。41件の中から同協議会の藤島慶子会長(75)が提案した名称が選ばれた。

 3日は町菜の花にこにこセンターでお披露目会が開かれ、関係者20人が集まった。キッチンカーの名称が初めて発表された後、石橋勝大町長が藤島会長に記念品を手渡した。石橋町長は「キッチンカーが地域の健康づくりにつながることを期待する。積極的に活用して元気で長生きの町にしたい」と述べた。
 同日、同協議会メンバーがキッチンカーで調理した特製弁当が事前予約した町民50人に配られた。

 
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