Free「三農高生の納豆」限定発売 太子食品などと共同開発

男子グループ(右)と女子グループ(左)がデザインした商品
男子グループ(右)と女子グループ(左)がデザインした商品

青森県立三本木農業高の農業経済科2年生10人が、原料栽培や商品のデザインに関わり、太子食品工業(三戸町)などと共同開発した納豆が22日、十和田市をはじめ県内のスーパーなどで発売された。商品化されたのは「三農生が作った大豆の大粒納豆」と「三農生がこへだ大豆のんめぇ大粒納豆」の2種類。同一の中身ながら、パッケージを変えたユニークな商品で、同科の根岸汀(なぎさ)さん(17)は「周囲の協力で完成した。家族みんな笑顔で食べてほしい」と話す。

 この取り組みは、スマート農業を推進する「オプティムアグリ・みちのく」(青森市)、太子食品工業、十和田市の農業法人「十和田アグリ」などが協力する農商工連携プロジェクトの一環。三農生に原料の生産から販売までの流れや、商品の付加価値について学んでもらうのが狙い。

 原料には小型無人機ドローンなどスマート農業技術を駆使し、農薬を抑えた大豆を使用。パッケージは、男子と女子のグループに分かれて考案し、家庭の食卓や生産者をイメージしてデザインした。

 粘りが強く、大豆の歯ごたえやうま味が楽しめる商品で、家族みんなで食べてほしいという生徒の願いから40グラム入りの3個で1パックとした。約2万3千パック限定の販売で、価格は1パック138円(税抜き)。

 将来、実家の農作物を販売する仕事に就きたいという根岸さんは「(完成品を見た時は)想像以上のクオリティーで驚いた」と満足の様子。太子食品工業の広報担当者は「農家などから販売先に関する問い合わせが相次いでいる」と注目度の高さを説明する。

 問い合わせは、太子食品工業=フリーダイヤル(0120)417710=へ。
男子グループ(右)と女子グループ(左)がデザインした商品

 
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