Free漫画「かたづの!」里中さん、表彰式で清心尼共感語る/マンガ郷いわて特別賞

リモートで表彰式に参加した里中満智子さん<br>(左上)=ユーチューブの岩手県公式動画チャンネルより
リモートで表彰式に参加した里中満智子さん
(左上)=ユーチューブの岩手県公式動画チャンネルより

漫画を通じて岩手県の魅力発信などに貢献した人を表彰する「第5回マンガ郷いわて特別賞」(県主催)の表彰式が13日、盛岡市内で開かれ、受賞者の漫画家里中満智子さんがリモートで出席した。江戸時代初期の八戸や遠野を舞台にした自身の漫画「かたづの!」(中島京子さん原作)の主人公清心尼(せいしんに)について「城主として堂々と男社会と渡り合い、(多くの苦難にも)誰かを恨むのではなく、糧として強く生きた」と、生き方への共感を語った。

 里中さんは、ファンタジーを交えて実在の女領主の生涯を描いた「かたづの!」を2019年に刊行。東日本大震災後の復興支援活動に積極的に参加したことも評価された。

 画面越しで賞状と副賞を伝達した達増拓也知事は、続く記念トークで「清心尼の時代も津波があり、遠野を一から作る場面もある。改めて震災や復興のことを考えさせられる」と、現代にも通じる「かたづの!」のテーマ性を指摘。

 たくましく生きる女性を多く描いてきた里中さんは「意識して、自ら考え決断する主人公を描いてきた。誰か一人でも『こんな生き方もあるんだ』『人生捨てたもんじゃない』と思ってくれたらうれしい」と、ヒロイン像へのこだわりを明かした。

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