Free若い感性で地域活性化 八戸で「学生&高校生まちづくりコンペ」

高校生らが本年度の地域貢献活動成果を報告したコンペティション=13日、八戸市総合福祉会館
高校生らが本年度の地域貢献活動成果を報告したコンペティション=13日、八戸市総合福祉会館

 八戸圏域の高校生や大学生らが本年度取り組んだ地域貢献活動を発表する「学生&高校生まちづくりコンペティション」が13日、八戸市総合福祉会館で行われた。計9団体がスライドなどを用いて活動を紹介。審査の結果、医療従事者への感謝を伝える「ブルーフラッグプロジェクト」などに取り組んだ八戸工大二高情報ビジネスコースが、最高賞の市長賞に輝いた。

 市は若い感性を地域活性化に生かそうと、高校生らの地域貢献活動に2011年から助成金を交付している。コンペティションは年間の成果報告の場で、優れた活動には最高賞と特別賞を贈っている。

 本年度は参加団体が地域の昔話をデジタル紙芝居として復活させる活動、企業と連携した特産品やイベントアプリ開発などについて発表。小林眞市長や三八地区高校長協会の一戸利則会長(県立八戸高校長)らが審査した。

 このうち、工大二高は「高校生とつくる持続可能なまちづくり!」と題して発表。市民団体と連携した市中心街へのブルーフラッグ設置や、高齢者施設への南部菱刺しマスクの寄贈などを通じて、地元愛の醸成や伝統文化再考につなげたことを報告した。

 市長賞受賞で、同コース1年の濱平楓香さん(16)は取材に「誰かの役に立てればいいと思って活動した。受賞はとてもうれしい」と話した。小林市長は「コロナ禍でも、市民団体とつながりながら活動したことは素晴らしい」とたたえた。

 特別賞は八戸工大一高、千葉学園高、青森県立八戸商業高が受賞した。コンペの模様は後日、ユーチューブの八戸市広報チャンネルで配信される。
高校生らが本年度の地域貢献活動成果を報告したコンペティション=13日、八戸市総合福祉会館

 
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