Freeきみがらミニ草履作り体験始まる 三沢・青森屋

デントコーンの皮を編み込んでミニ草履を制作する家族連れ
デントコーンの皮を編み込んでミニ草履を制作する家族連れ

昨秋から「きみがらプロジェクト」に取り組んできた、三沢市の「星野リゾート 青森屋」は今月、プロジェクト1年目の仕上げとして、宿泊者にミニ草履作りを体験してもらうプログラムを始めた。制作を通して、青森の文化や伝統工芸への理解を深めてもらう。

 プロジェクトでは、国内有数の馬産地だった青森県南地方でかつて営まれた、馬と共に生きる循環型の暮らしを再現し、観光資源として活用することを目指す。

 スタッフは、十和田きみがらスリッパ生産組合の協力を得て、制作技術や材料となるデントコーンの栽培方法を身に付けた。今年、敷地内の畑で馬耕による栽培を行い、10月下旬に収穫して材料を確保していた。

 5日の午前には、東京からの家族連れ1組が参加。スタッフの指導を受けながら、デントコーンの皮を丁寧に編み込み、鼻緒を付けてミニ草履3足分を完成させた。

 参加した鎌田智行さん(35)は「貴重な経験になった。青森の伝統や文化をもっと知りたい」と話し、長女の結瑞(ゆず)ちゃん(6)は「難しかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。

 制作指導した企画担当の増山重男さん(57)は「宿泊者に、体験を通して伝統工芸ができるまでの一連の流れを知ってもらい、青森の文化に興味を持ってもらえれば」とPRしている。

 ミニ草履作り体験は一日2回、各回3人まで。3月末まで実施する予定。デントコーンの皮を編み込んでミニ草履を制作する家族連れ

 
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