Free「漁師カード」ファン拡大/青森県作成 ネットで高額転売には困惑

ファンが拡大している「あおもりの肴
ファンが拡大している「あおもりの肴

青森県産水産物の消費拡大に向け、県が作成し無料で配布している「あおもりの肴(さかな) 漁師カード」のファンが拡大している。“海の男”のいかついイメージとは異なる笑顔や、漁業で鍛えた筋肉の写真が評判で、女性や親子連れを中心に人気を集めている。本年度の配布枚数は9月末で約8500枚に達し、前年度の4500枚を上回った。ただ、人気が高まると同時に、インターネット上では転売される事態が発生。県の担当者は「配布目的に合わない」と複雑な表情を浮かべる。

 カードは県が昨年12月に作成。以前に制作した漁師のポスターが好評だったことを受け、県水産振興課企画・普及グループの木村紀昭技師(32)がデザインした。その後、地元ブロガーが会員制交流サイト(SNS)で紹介し、全国的に知名度が広がった。

 約90種類あるカードは、県と県漁連が主催する県産水産物の販売イベントや通販で、対象商品を購入すると入手できる。

 県は「カードの入手を目的に、県産水産物を買い求める若い女性や家族連れもいる。消費拡大に大きく貢献している」と効果をアピールする。

 一方、カードの知名度がアップする中、一部のカードがフリーマーケットアプリ「メルカリ」やオークションサイトで転売される事態が発生。価格は1枚当たり数百円単位から始まり、複数枚だと1万円以上の高額で売買される場合もあるという。

 県水産振興課の山中崇裕課長は「決して好ましいことではない。配布している機会に合わせて手に入れてほしい」と求めた。