Free明治天皇行幸記念の「田植え・田の草取り唄と踊り」継承/五戸

「田植え・田の草取り唄と踊り」を奉納する五戸町連合婦人会のメンバー
「田植え・田の草取り唄と踊り」を奉納する五戸町連合婦人会のメンバー

五戸町連合婦人会(赤坂きよみ会長)は26日、同町野月の稲荷神社で「明治天皇行幸天覧記念行事」を開いた。会員32人が伝統の「田植え・田の草取り唄と踊り」を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)と新型コロナウイルスの早期終息を祈願した。

 田植え・田の草取り唄と踊りは、1876(明治9)年7月12日、明治天皇が東北地方巡幸で五戸を訪れた際、地元の若者が唄の調子に合わせた農作業を披露したのが始まりとされ、1935年に踊りが加えられた。戦後に一度途絶えたが、同婦人会が78年から毎年実施している記念行事で披露し、後世への継承に取り組んでいる。

 近年は、来賓や町民を招いて町立公民館で行事を行っていたが、新型コロナの感染防止のため、今年は会員のみの参加とし、かつて唄と踊りを奉納していた同神社に会場を移した。

 この日は、地域に伝わる編みがさ「五戸バオリ」や赤い前掛けを着用した早乙女姿のメンバーが、田植えと草取りを行う様子を表現した唄と踊りを奉じ、町民の安寧(あんねい)を願った。

 赤坂会長は取材に「先人たちがつないできたものを、途切れさせずに継続できて良かった」と話した。