Free三戸で酒造好適米「吟烏帽子」田植え/「地元のコメでうまい酒」提供目指す

好天の下、酒造好適米「吟烏帽子」の田植え作業に励む和田誠さん(中央)=15日午前10時20分ごろ、三戸町貝守
好天の下、酒造好適米「吟烏帽子」の田植え作業に励む和田誠さん(中央)=15日午前10時20分ごろ、三戸町貝守

青森県が開発し、県南地方を中心に栽培されている酒造好適米「吟烏帽子」の田植えが15日、三戸町貝守にある和田誠さん(62)の水田で行われた。2018年に県が認定品種に指定し、栽培が本格化して3年。今年は和田さんら生産者11人が栽培に取り組み、酒造メーカーとともに「地元のコメで作ったうまい酒」の提供を目指す。
 吟烏帽子は県南地方のコメ作りで障害になる寒さに高い耐性があり、病気にも強い。「心白」と呼ばれるでんぷん層が粒の中心にあるため、精米歩合50%以下の大吟醸にも適している。
 20年は三戸、十和田、青森、おいらせ、東通の5市町村で、昨年より約4ヘクタール多い11・75ヘクタールで栽培される。19年産米を使った清酒は県内酒造メーカー9社が製造に取り組んだが、20年産米ではさらに1社が加わる予定だ。
 JA八戸水稲部会三戸酒米支部顧問の和田さんは18年から吟烏帽子の栽培を始め、20年は7アールに作付けする。前日に始まった田植えは15日で終了。和田さんは「今年は天候がよく、苗が順調に育った。秋の収穫に期待が持てる」と話した。
 作業を見守った県酒造組合の駒井秀介広報委員長=八戸酒造専務=は「吟烏帽子の酒は上品な味で、食中酒にも適している」と説明。新型コロナウイルスで大々的なPRができない状況だが、「落ち着いた時に発表会などを開き、酒を世界に羽ばたかせたい」と力を込めた。