Free商業捕鯨船が八戸港入り 漁は20日スタート

日没後に八戸港館鼻岸壁へ係留された小型捕鯨船=17日、八戸市
日没後に八戸港館鼻岸壁へ係留された小型捕鯨船=17日、八戸市

宮城県沖を皮切りに北上しながら沿岸での商業捕鯨を行っている小型船4隻で編成する船団が17日、八戸港に入った。船団は20日から5月末まで、同港を拠点にミンククジラ漁に臨む予定。事業者は今年の沿岸捕獲枠の半分にあたる50頭の水揚げを目指す。
 本年度の船団は千葉県に本社を置く「外房捕鯨」の鮎川事業所(宮城県石巻市)、和歌山県の太地町漁協、「鮎川捕鯨」(同市)の3者で編成。今月5日から同市の鮎川港を拠点に操業していたが、漁が薄いことから予定より1週間以上も早く八戸港に移った。
 水揚げした鯨は近くの処理場で解体。鯨肉は地元でも販売される見込みだ。同事業所の大壁孝之所長(49)は「3年前の調査捕鯨のときからお世話になっている八戸に少しでも恩返しできれば」と話す。
 水産庁によると、今年の大型鯨類(ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ)の捕獲枠は383頭。このうちミンクは沿岸操業分100頭、水産庁保留分12頭となっている。日没後に八戸港館鼻岸壁へ係留された小型捕鯨船=17日、八戸市

 
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