Free【能登半島地震】「被災地での経験生かす」 保健師4人、活動報告/八戸

被災地での活動を報告する沼岡裕子副参事(左から2人目)ら派遣職員
被災地での活動を報告する沼岡裕子副参事(左から2人目)ら派遣職員

能登半島地震で被災した石川県穴水町に派遣されていた八戸市職員の保健師4人が18日、市庁で熊谷雄一市長に、現地で展開した健康支援活動の報告をした。

 4人は2月11日~3月3日の間、青森県・青森市の保健師、県事務職員との3人で編成する班にそれぞれ分かれ、6泊7日ずつ現地で活動。災害関連死などを防ぐため、避難所での住民の健康支援や、在宅の要支援者の健康管理などに当たった。

 18日は、職員それぞれが被災地の現状や活動上の苦労などを報告。▽会議室での寝泊まりによる心身の負担▽自身の安全に気を付けながらの活動―などの困難さを体感した一方、他業種との連携や平時の備えの重要性を感じたとの意見が出た。

 熊谷市長は「想像以上の苦労があったのではないか。この経験をいろいろな場面で生かしてほしい」とねぎらった。

 市健康づくり推進課の沼岡裕子副参事は、取材に「被災者の声を直接聞く中で、本人が実感している以上にやり場のない思いを抱えていると感じた。今回の経験を普段の業務や災害発生時に生かしたい」と述べた。

 
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