Free共生社会実現へ、活動事例学ぶ 認知症サポーター講座/南部町

認知症支援の実践例を学んだ講座
認知症支援の実践例を学んだ講座

南部町は19日、町健康センターで認知症サポーターステップアップ講座を初めて開いた。参加したボランティアや福祉関係者約30人が町内外の認知症支援の実践例を学び、共生社会実現へ意欲を高めた。

 認知症サポーターとは、症状について正しく理解し、偏見を持たず患者や家族を見守る応援者。町では、これまでに行った養成講座で1800人以上のサポーターが誕生しており、さらに充実した活動展開に向けた機会を創出した。

 毎月1回実施の「はなみづきの会」では、認知症である当事者が集まり気軽に話し合うことで、安心感や生活の張り合いを得ているという。参加者は「以前は診断されたショックや孤独を抱え込んでいた。今は仲間がいる心強さを感じている」と意義を語った。

 講演では、複数の支援事業を手がけるくらしラボ(十和田市)の橘友博代表が、活動内容を紹介。年齢や障害の有無に関係なく地域づくりに取り組み、目の前の利用者のためにより良いケアを心がけている事例を解説。「それぞれが思う『普通』や、やりたいことを大切にしたい」と話した。

 
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