Free「多文化の子ども」どう支援 八戸国際交流協会が講座

体験ゲームなどを通じ、“多文化の子ども”への支援について語る加藤真帆子さん(左)
体験ゲームなどを通じ、“多文化の子ども”への支援について語る加藤真帆子さん(左)

八戸国際交流協会(武輪俊彦会長)は2月24日、市福祉公民館で、子ども支援講座「日本で暮らす多文化の子どもたちのこと 考えてみませんか~あなたに出来る支援の第一歩~」を開いた。同会員や教育関係者、高校生ら40人が参加し、日本に暮らす「外国にルーツを持つ子どもたち」への支援方法について学んだ。

 市内の在住外国人人口が過去最多となり、支援を必要とする日本語を話せない子どもらへの対応について考えてもらおうと開催。神奈川県藤沢市の小中学校で巡回指導を行っている、藤沢市プレスクール教室の加藤真帆子さんを講師に招いた。

 講座では、5人ずつ8組に分かれ、ジェスチャーのみで話してはいけないトランプゲームからスタート。各組で異なるルールが提示されており、1番になった人が別の組に移ると戸惑う―というもので、参加者は日本語を話せない人が置かれる状況を疑似体験した。

 加藤さんは、血統主義は世界では多数派とは言えないとし、「日本生まれの外国籍の子が自らを日本人と話す」と指摘。「外国」という言葉を意識して使わないようにすべきだとして、「グローバルな視点へ広げてくれる存在として『多文化の子ども』と呼ぼう」などと語りかけた。

 青森県立八戸東高普通科2年の福田在理さん(17)は「外国からやって来た子どもたちが大変な思いをしていることを理解できた。講義を生かし、子どもたちの支援ができれば」と話した。

 
お気に入り登録