Free「羽仁もと子」残した言葉の重要性語り合う/八戸

ギャラリー展を通して羽仁もと子の魅力を振り返ったクロージングイベント
ギャラリー展を通して羽仁もと子の魅力を振り返ったクロージングイベント

八戸ブックセンターで開催されたギャラリー展「羽仁もと子とわれらの研究室」のクロージングイベント「いまだ研究中」が23日、同センターで行われた。もと子の実妹千葉クラのひ孫の岡本潤子さん=千葉幼稚園園長、千葉学園高校長=と、展示デザインを担当した同市のデザイナー佐々木遊さんが、展示の裏話やもと子が残した言葉や信念の重要性を語り合った。

 もと子は、八戸長横町生まれ。家庭生活雑誌「婦人之友」を刊行したほか、東京で生徒の自治と自由を尊重する自由学園を創立し、家庭生活改善、教育活動に尽力。昨年生誕150年を迎えた。

 イベントでは、佐々木さんが家庭を大事にしながら社会に向かっていく意識を持っていたもと子をイメージしてポスターを制作したことや、自由学園明日館の建物からインスピレーションを受け、窓や斜めの意匠を展示デザインに盛り込んだことなどを紹介。岡本さんは卒業した自由学園での思い出を交えて、もと子の信念や功績をどう多くの人に伝えていくべきかを話し、参加者はもと子の魅力を再確認していた。

 岡本さんは「自由学園(での学び)が今の自分をつくった。その学校をつくった女性が八戸にいたことを知っておいてもらいたい」、佐々木さんは「展示前は『昔の偉人』だったが、今は『ずっと一緒にいる人』。大切な存在になった」ともと子への思いを語った。

 同展は昨年12月2日から今月25日まで開催。

 
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