Free空き店舗解消へ解決策探る 八戸で専門家講演

市街地の空き店舗対策について講演する國廣純子氏=26日、八戸市
市街地の空き店舗対策について講演する國廣純子氏=26日、八戸市

八戸市中心市街地活性化協議会(武輪俊彦会長)主催のまちづくり研修会が26日、八戸プラザホテルで開かれ、全国タウンマネージャー協会理事の國廣純子氏が市街地の空き店舗対策について講演した。國廣氏は「地元でビジネスをしたい若者は一定数いる。空き店舗のオーナーと借り手のギャップを埋める仕組みが必要だ」と強調した。

 國廣氏は東京都青梅市で、不動産市場に出てこない空き店舗と創業希望者をマッチングするサポート事業を展開。7年間で40物件を開拓し、うち30店の新規開業に結び付けた。

 繊維試験場だった建物を映画館に改修した若手経営者らの事例を紹介しながら、「地元の若者が街に欲しいものを投資している。空き店舗全てを商業施設で埋める必要はなく、多様で個性ある街を目指すことが大事だ」と語った。

 「都市戦略の究極の目的は、未来の世代に住んでもらう選択をしてもらうことだ」と訴え、まちづくりは行政や商工会議所だけでなく、民間や外部人材、地元の若者の意見を聴くべきだ―とアドバイスした。

 また、空き店舗は、所有者を把握できているうちに対応するよう訴えた。

 
お気に入り登録