Free北極域研究船、名称「みらいⅡ」 26年ごろ竣工予定/JAMSTEC

北極域研究船「みらいⅡ」の完成イメージ=JAMSTEC提供

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は22日、むつ市の関根浜港を母港とする研究船「みらい」の後継として建設中の北極域研究船の名称を「みらいⅡ」に決めたと発表した。2025年3月に進水、26年秋ごろに竣工(しゅんこう)予定。原子力船「むつ」の原子炉を撤去、改造したみらいは老朽化を踏まえ、25年度で運用を終える。

同機構によると、みらいⅡは全長128メートル、幅23メートル、国際総トン数1万3千トン。みらいにはない砕氷能力を備え、氷が残る海域でも調査、観測することができるのが特徴だ。乗員97人(乗組員34人、研究者ら63人)。21年8月着工。建設費は335億円の見込み。

名称はウェブサイトから一般公募し、7075件が寄せられた。同機構は検討の結果、一定数の応募があり、海洋地球観測の継続性や未来への貢献を目指す姿勢、新たに砕氷能力を持ち現行の船と区別する意味などを意識して決めた。

ほかに応募が多かった「しろくま」を、みらいⅡに搭載する作業艇に命名。また、応募多数の「ほくと」から連想される北斗七星を新造船のロゴマークのデザインに取り入れる。新造船の母港は「検討中」とした。

 
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