Free飲んで、使って、東北町の牛乳 15日のホーム戦でPR/ヴァンラーレ

15日のホーム戦で牛乳消費拡大をPRする下平賢吾社長(右)と長久保耕治町長
15日のホーム戦で牛乳消費拡大をPRする下平賢吾社長(右)と長久保耕治町長

サッカーJ3のヴァンラーレ八戸は、15日のホーム戦を「東北町サンクスデー」として実施し、町の特産の一つである牛乳の消費拡大をPRする。当日は牛乳や牛乳に合う食品を無料配布するほか、試合開始前に乳搾り体験会を開催。飼料価格の高騰や猛暑による牛の健康被害など、厳しい状況にある酪農家を応援する。

 同町は青森県内2位の生乳産出額を誇る県内有数の酪農地帯。コロナ禍による牛乳、乳製品の消費急減や、円安に伴う輸入飼料の高騰、猛暑による乳牛への健康被害など、酪農を取り巻く環境が厳しさを増す中、町は国が進める「牛乳でスマイルプロジェクト」に県内自治体で初めて参加。牛乳の消費喚起を通じ、酪農家を支援している。

 ヴァンラーレは、ホームゲーム各節で「ホームタウンサンクスデー」と銘打ち、その市町村の魅力をPR。酪農家の窮状や町の取り組みを踏まえ、「酪農を取り巻く問題を多くの人に周知したい」と、牛乳や乳製品の消費拡大に取り組む企画実施を決めた。

 当日は、萩原牛乳(200ミリリットル)のほか、あんぱんやクッキーなど牛乳に合う食品4種類を数量限定で配布。スタジアム入り口では、ホルスタイン牛の乳搾り体験も行う。

 9月26日、同町の小川原湖交流センター「宝湖館」で関係者会議を実施。企画内容や事前の周知状況について、町とヴァンラーレがそれぞれ関係者に説明した。

 ヴァンラーレの下平賢吾社長は「この取り組みが、牛乳消費拡大の起爆剤の一つになれば」と話した。

 
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