Free二戸市が「漆うるわしの森」で植樹祭 250人が成長願う

植樹祭で記念撮影する参加者
植樹祭で記念撮影する参加者

二戸市は17日、同市浄法寺町馬洗場の「漆うるわしの森」で植樹祭を行った。地元の小中学生や、二戸地域を中心とした団体、ボランティアら約250人が参加。浄法寺漆の産地を将来も支える、立派な漆林が育つ光景を思い描き、協力して苗木を植えた。

 2020年に日本遺産に認定された「奥南部漆物語」事業の一環で、11月13日の「うるしの日」の時期に合わせて実施した。

 約0・8ヘクタールの市有地に漆約400本と、漆器の木地に使われるトチノキ約60本を植樹。イベントを共催したゴルフ緑化促進会(東京、木滑〈きなめり〉和生理事長)が活動資金も協力した。

 参加者は長靴を履き、斜面でぬかるんだ土の上を慎重に歩きながら、スコップを使い丁寧に植樹した。最後に全員で記念撮影した。

 「北緯40度ナニャトヤラ連邦会議」主催のツアーで八戸、久慈、二戸の3圏域から訪れた約30人も作業を体験。八戸市の自営業住吉治彦さん(66)は妻砂津貴さん(60)と一緒に苗木を植え、「みんなの力で漆林を育てたい。約15年後、成木になった姿もまた見に来たい」と話した。

 二戸市立浄法寺中2年の堀内悠人さんは「地元特産の漆を未来へ引き継ぎ、世界へ広めたい」と笑顔を見せた。

 うるしの日は、平安時代のこの日に文徳天皇の第一皇子・惟喬(これたか)親王が、菩薩(ぼさつ)から漆の製法を授けられたという伝説に由来する。漆関係者の祭日に当たり、親方が職人に酒や菓子を配って労をねぎらう慣習もあった。

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