Free【あの日の紙面】1997(平成9)年2月21日

あの日の紙面
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中国の最高指導者として近代化に尽力した、鄧小平氏が死去。カリスマ性のある指導者を失い、江沢民(国家主席)集団指導体制にとって最大の試練になるだろう―と伝えている。

 鄧氏は文化大革命中の失脚などから復権。改革開放、一人っ子政策などを進め、毛沢東時代の政策を転換した。何度か日本を訪れており、その際に目の当たりにした科学技術の躍進ぶりが、転換のきっかけになったとされる。

 英国との香港返還交渉にも当たり、84年に英中共同声明を発表。97年7月1日の返還が決まったが、それを見ることはかなわなかった。

 
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