Freeフグの肝臓食べ食中毒 70代男性意識不明/五所川原管内

青森県は21日、五所川原保健所管内の70代男性が、自分で調理したフグの肝臓を食べ、食中毒を発症したと発表した。男性は同管内の医療機関で治療を受けているが、意識不明の重体。医療機関からの通報で判明した。県がフグによる食中毒と断定したのは2010年以来。

 県保健衛生課によると、男性は18日午後6~7時頃、自身が働く飲食店の調理室で、知人が釣ったフグをさばき、猛毒で食用が禁止されている肝臓も食べた。男性は同8時頃に病院を受診。手足のしびれや血圧低下、発熱などの症状が見られ、意識不明になったという。

 男性がフグを調理するための試験や講習会を受けていたかは不明だが、この店では利用客にフグは提供しておらず、調理店としての届け出はなかった。

 フグ毒を口にした場合、通常30分から6時間で嘔吐(おうと)やしびれ、歩行困難などを発症する。食用には専門的な知識や技術が必要となることから、県保健衛生課は「素人による調理は非常に危険。釣ったフグは家庭で調理をしない、食べない、人にあげないようにして」と注意を呼びかけている。

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