Free【トップインタビュー】青い森信用金庫・益子政士理事長/地域発展へ中小企業支援

益子政士理事長
益子政士理事長

地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。

 ―経営理念は。
 株式会社の銀行とは違い、会員の出資による協同組織のため、相互扶助が基本理念となる。非営利法人であり、利益を追求するのではなく、地域の発展や繁栄に貢献することを重要視している。青森県と秋田県の一部地域にある中小企業の助けになりたいという思いを強く持っている。

 ―現状や課題は。
 地域の人口減少による市場の縮小、異業種の参入、来店客の減少などにより、利益の確保が難しい時代になっている。それに加え、新型コロナウイルスの影響もある。地域経済は停滞し、特に観光や飲食などの業界は依然として苦しい思いをしている。運命共同体という観点から、できる限り支援の手を伸ばしていかないといけない。効率的に生産性を高めることが、地域に貢献できる最大の方法だと思っている。

 ―コロナ禍の先を見た経営戦略は。
 感染拡大で人間関係が希薄になり、改めて「フェース・トゥー・フェース」の営業が重要であることを再認識している。信頼関係を築くために必要なことで、それは信用金庫の原点でもある。相手にお金を貸す前に知恵を貸して、一緒に歩むべき道を考えていくことが求められている。今後はさらに営業に力を入れていき、課題解決へ向けた提案をしていきたい。

 ―求める人材は。
 頭の柔らかさを重視しており、前例にとらわれないアイデアを思い付ける、発想豊かな人を求めている。郷土愛の豊かさも大事で、その街をよくしたい―という熱い思いを持っていてほしい。

 
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