Free【あの日の紙面】1974(昭和49)年2月28日

あの日の紙面
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フィリピン・ルバング島を訪れた日本人男性が接触した人物が、家族らの写真判定によって元日本陸軍少尉の小野田寛郎さん(52)と確認された。無事に救出されれば“最後の一兵”の生還となる―と報じている。

 和歌山県出身の小野田さんは44年に同島に派遣され、任務に当たっていた。終戦後も、任務解除の命令が届かなかったことから戦闘を継続。約30年にわたって島に取り残された。

 74年3月、任務解除命令を受けて帰国。その後、自らの経験を基に「小野田自然塾」を設立し、野外活動を通して子どもたちに自然の大切さを伝えた。

 
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