Free運営に高校生も 若者視点の企画多数 ボン盆フェスタ14、15日開催/東通

イベントの企画・運営を担う高校生(左)と話し合う実行委員長の氣仙亮輔さん(右奥)=東通村
イベントの企画・運営を担う高校生(左)と話し合う実行委員長の氣仙亮輔さん(右奥)=東通村

わいどの祭り、若者の手で―。東通村在住や村内企業で働く20~30代の若者が中心となり、企画から運営までを担う「東通ドンッ!とボン盆フェスタ」が14、15日、同村ひとみの里地区で開催される。これまで村が主催してきた既存の夏祭りを一新。村内高校生も運営に加え、若い視点ならではのイベントを多数企画した。実行委員長の氣仙亮輔さん(34)は「とにかく東通の子どもたちに楽しんでもらえる祭りにしたい」と張り切っている。

 アフターコロナを見据えたイベントを模索する村主催のワークショップで、村内の若者がイベント案を出し合ったのがきっかけとなった。それを聞いた畑中稔朗村長が今年5月、「皆さんで今年の夏祭りの企画をしてほしい」と提案し、約30人で組織する「住民参加型イベント実行委員会」が発足した。

 村は毎年8月に開かれていた「ひがしどおり来(か)さまいフェスタ」を廃し、新たな実行委に夏祭りの企画・運営を一任すると決定。同村野牛地区での花火イベントに携わっていた氣仙さんが実行委員長に就いた。

 子どもたちに村を好きになってもらえるお祭りにしたい―。実行委は村立東通小中の児童生徒にアンケートを実施し、計339人から意見を集めた。「屋台をたくさん出して」「人気の声優を呼んで」「能舞に出演したい」。届いた声を参考にプログラムを決めた。

 当日は、村民俗芸能の「能舞」体験イベントや2千発の花火打ち上げ、盆踊り大会が行われるほか、人気声優の乃村健次さんが登場し会場を盛り上げる。

 目玉企画の「コスプレ盆踊りコンテスト」は村内在住の高校生が担当。県立田名部高2年の中村飛鳥さん(16)は「芸能人が呼べるかもと気軽な気持ちで入った。企画を一から考えるのは難しいけど、一緒に楽しみたい」と笑顔を見せる。

 氣仙さんは「初めてのことなので失敗もたくさんあるだろうが、今回の開催を基礎にして次につなげていければ」と話し、「ゆくゆくは小中学生に主導権を渡し、自由な夏祭りを作れるようにしていきたい」と村の将来を見据える。

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