Free塩作り、不思議たくさん 階上・道仏小児童、結晶化に夢中

塩が浮かび上がる様子を観察する児童
塩が浮かび上がる様子を観察する児童

階上町立道仏小(小野隆雄校長)で29日、「俺たちの塩」作りの体験活動が行われた。3年生21人が塩の結晶化を進めるせんごう作業に取り組み、塩が浮かんだり、沈んだりする様子を夢中になって観察。鍋底にたまった塩をすくい上げ、秋ごろの完成を心待ちにした。

 児童は5月、同町の小舟渡海岸で約210リットルの海水をくみ上げて運搬。その後、地元で製塩を続ける佐京剛さんが20リットルほどにまで海水を煮詰め、濃度27%程度のかん水を準備した。

 この日も佐京さんを講師に招き、児童は6班に分かれてかん水を加熱。氷が張るように表面に現れた結晶や、沸騰による水流に児童は見入った。「お湯の中で花火が上がっているみたい」「夏休みの自由研究でもやってみよう」などと活発に意見を交わした。

 布袋に入れた塩は、にがりを落とすため、校内でつるしておく。時間をかけることで雑味のない塩になるという。約2カ月後、水分を飛ばす仕上げ作業を経て完成する見込み。

 久保來未さん(8)は「塩作りの方法は知らなかったけど、不思議がたくさんで面白かった。真っ白できれいな塩ができるのが楽しみ」と声を弾ませた。

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