天鐘(5月23日)

晩年の正岡子規は東京下町の根岸にある瀟洒(しょうしゃ)な「子規庵」で過ごした。結核性の脊椎カリエスで闘病7年。最後は「苦痛で一寸も体を動かせない」状態だったが、病床から見る庭の移ろいが一縷(る)の慰みだった▼鶯谷から日暮里に至る根岸界隈(か.....
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