東北地方随一のボタンの名所として知られる南部町大向の長谷ぼたん園で１８日、「南部町ぼたんまつり」（まつり実行委主催）が始まった。初夏の陽気の下、見頃を迎えた大小色とりどりのボタンが来場者を魅了していた。

　３・３ヘクタールの園内では、１３０種８千株が栽培されている。実行委の小野君子さん（６６）によると、開花は年々早まっており、今年は昨年より５日早い１３日。１８日時点で７～８分咲きという。今週末に満開が見込まれることから祭りの開始日を早めた。

　１８日は招待された地元の「なんぶこども園」の年長園児１９人が園内を散策。留目美樹ちゃん（５）は「いろいろな色の花が咲いていてきれいだった。ピンク色が好き」とにっこり。子どもたちは広い敷地を元気に駆け回り、笑顔の“花”を咲かせていた。

　東通村から初めて訪れた６０代夫婦は「いろいろな種類がある。いい時期に来られて良かった」と満足した様子だった。

　「ぼたんまつり」は２９日まで。入場料は高校生以上５００円。中学生以下は無料。実行委は見頃に間に合うよう早めの来園を呼びかけている。

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