Freeメープルシロップ作り挑戦 樹液採取、商品化へ試行錯誤 田子・清水頭地区有志 

田子町清水頭地区の山林で、仲間と共にカエデの樹液を採取する尾形孝一さん(左)
田子町清水頭地区の山林で、仲間と共にカエデの樹液を採取する尾形孝一さん(左)

田子町清水頭地区の有志が“ご当地メープルシロップ”作りに挑戦している。地元で林業に携わる尾形孝一さん(25)が「山を手入れしながら、木を有効活用したい」との思いから発案。山林所有者の許可を得て昨年から仲間と共に樹液を採取し、将来的な商品化を目指して試行錯誤を続けている。

 同地区出身の尾形さんは高校卒業後、就職のため上京。2018年、家業の林業を継ぐために帰郷し、現在はニンニク栽培にも取り組んでいる。

 山に入って働く中で、「豊富な森林資源をもっと生かせないだろうか」と考えていた尾形さん。偶然見たテレビ番組で、国内でカエデの樹液を採取し、メープルシロップを製造している事例があることを知った。特産品作りに加え、山林の手入れや魅力発信にもなる取り組みに「自分もやってみよう」と思い立った。

 早速、同地区の山でカエデを探し、所有者に協力をお願いすると「驚きながらも『やってみな』と言ってくれた」という。

 カエデは春先に樹液がよく取れるため、採取は雪解け前から行う。木にドリルで直径1センチほどの穴を開け、専用のプラスチック栓を差し込み、チューブを伝ってポリタンクにためる。

 昨年は3月中旬から4月上旬まで3本の木に設備を置き、10リットルほどを採取。今年2月下旬に別の3本の木に設置したところ、約40リットルが集まった。

 10日に樹液を採取し、仲間の自宅倉庫で樹液を煮詰める作業をした。メープルシロップにすると、量は樹液の40分の1ほどになるという。

 尾形さんは、手入れされていない山の世話をしながらカエデの植樹や移植を進め、樹液を採取する「木の畑」をつくる構想を練る。今後へ向け、「仲間との手作業だから大量にはできないが、地域のいい話題になれば。山もきれいに世話をして、一石二鳥の取り組みにしたい」と力を込める。

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