Free「カダルテラス」全面営業開始 二戸・金田一地区

グランドオープンを祝い、関係者によるテープカットと風船飛ばしが行われた
グランドオープンを祝い、関係者によるテープカットと風船飛ばしが行われた

二戸市が、金田一地区に官民連携で整備した温泉施設「カダルテラス金田一」が26日、グランドオープンし、宿泊部門を含めたフル営業がスタートした。記念式典には施設や施工業者、市などの関係者が出席し、テープカットと風船を飛ばして本格稼働を祝った。

 運営会社「カダルミライ」代表の大清水吉典さんは「金田一温泉郷ににぎわいを取り戻す、核の施設となるよう精いっぱい努力する」とあいさつ。藤原淳市長は「金田一エリアの持続的発展に向けた新たなスタートだ。地域の特徴である農業との連携も図りたい」と祝辞を述べた。

 今回の官民連携事業では、温泉施設と、隣接のプールを含む金田一近隣公園が一体的に再整備された。施設の外観と、プールや周辺のデッキなどが調和したデザインも売りの一つだ。

 デッキにテントやサウナテントが設置され、来場者がくつろぎながら、アウトドア気分を満喫した。金田一地区の農家が生産したリンゴやコメ、野菜と、地域活動グループ「よりゃんせ金田一」のメンバーが焼いた、てんぽせんべいなども販売され、好評だった。

 今後は地域団体「ワカス湯田エリアス」などが同施設と連携し、地元の食や農業、自然を絡めた体験や、マルシェなどの企画も展開したい考え。

 デッキではこのほか、市立金田一小の5年生が温泉郷の魅力をクイズも交えて発表し、注目を集めた。

 施設2階の宿泊スペースは38室(定員84人)。日帰り入浴は午前6時~午後10時(最終入場は同9時)。

 
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