Free今季初の「浜下れ」、網にウニいっぱい/洋野

今季初の浜下れでウニを採取する女性
今季初の浜下れでウニを採取する女性

洋野町の種市南漁協宿戸実行部会(吹切繁部会長)は10日、潮の引いた浅瀬でウニを採る「浜下(はまお)れ」を今季初めて行った。女性を中心に30代から80代まで年代を問わずに活動。晴天に恵まれ、輝く海でかぎを上手に操りながら、新鮮なウニを網いっぱいに採取した。

 浜下れは潜水などの技術は不要。短時間の浜仕事で、採った分だけ自分の稼ぎにできることから子育てをする女性も働きやすい。潮の干満に合わせて、7月まで9回程度行う。

 この日、組合員34人が同町の大浜海岸に午前8時に集合。キタムラサキウニとバフンウニを分けて採取するなどの注意点を確認し、笛の音とともにウニ採りを開始した。時間の経過で潮が引くのに合わせて場所を変えながら、黒々としたウニを腰に下げた「やつかり」に入れた。

 1時間半後、再び笛が鳴り組合員は家族らに出迎えられながら浜辺へ戻り選別。その後、宿戸漁港荷さばき場で出荷作業を行った。

 やつかり六つ分も収穫した志田スエさん(82)は「天気が良く、初浜は気持ち良かった。今季もたくさん採れるよう頑張りたい」と若々しくほほ笑んだ。

 
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