一戸町小鳥谷にある国指定の天然記念物「藤島のフジ」が見頃を迎えている。２０日は晴天に恵まれ、棚や大木から垂れ下がるように咲いた紫の花々に、来場者が見入っていた。

　藤島の藤は、ＩＧＲいわて銀河鉄道小鳥谷駅から約６００メートル南にある。樹齢数百年で、約２０メートルの高さがあり、日本一大きい藤として知られる。

　同日は町内外から多くの人が来場し、美しく咲き誇る藤をじっくりと観賞したり、甘い香りを嗅いだりしながら楽しんだ。

　盛岡市から妻と初めて訪れた自営業山内隆文さん（６７）は、「最高の天気の日に来ることができた。きれいな花が木の上の方まで広がっていて、迫力がある」と感激していた。

　小鳥谷地区公民館の担当者によると、開花は例年より少し早いペースで進んでおり、今週いっぱいが見頃だという。