Freeベルト掲げ地元・洋野町に凱旋 プロレスラー北村彰基選手

地元洋野町で勝利を飾った北村彰基選手
地元洋野町で勝利を飾った北村彰基選手

洋野町出身で、プロレスリングZERO1(東京)に所属する北村彰基(しょうき)選手(24)の「地元凱旋(がいせん)試合興行」が1日、町種市体育館で行われた。北村選手を含む20代の若手選手が、タッグマッチ30分一本勝負に臨んだ。波乱の展開がありながらも、北村選手が見事地元で勝利を収め、集まった観客180人は熱狂した。

 北村選手は岩手県立種市高卒で、レスリング部で活動していた。昨年、ジュニアヘビー級シングルマッチ「天下一ジュニア」で優勝し、今回はチャンピオンベルトを持って凱旋試合に臨んだ。

 試合は激しい攻防や場外乱闘が続き、北村選手が劣勢の場面もあったが、観客の応援を力に何度も立ち上がり、相手を背後から押さえ込んで反り投げ、勝利を手にした。「ピンチをチャンスに」との言葉に、観客は大きな拍手を送った。

 種市高3年でレスリング部の佐藤嵩弥さん(17)は、先輩の試合を観戦し「予想外の展開だったがどんどん引き込まれていった。何度も立ち上がる姿はヒーローのようだった」と感動しきりだった。

 試合後の取材に対し、北村選手は「新世代の試合ができ、地元で勝ち星を挙げられて良かった。よりパワーアップして、来年も洋野町で元気を与えられる試合をしたい」と語った。

 
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