Free木彫校歌レリーフ披露「一生の思い出に」 横浜小児童らが卒業記念制作

完成した校歌レリーフと共に記念写真に納まる児童ら
完成した校歌レリーフと共に記念写真に納まる児童ら

横浜町立横浜小(坂本和康校長)の6年生30人が、卒業記念制作として取り組んできた木彫の校歌レリーフが完成し17日、披露された。学校統合を経て開校してからの5年間、学年を挙げての卒業記念制作はなかったが、新型コロナウイルスの影響で修学旅行や各種行事が制限された児童たちに、「何か一つの物を作る経験をさせたい」と教職員が初めて企画した。児童たちは「一生の思い出になる」などと万感の思いだった。

 校歌レリーフは縦約1メートル、横約1・9メートル。2月中旬から図工の時間や休み時間を活用して制作を進めてきた。縦10センチ、横15センチのホウノキの板108枚に、カーボン紙を使って校歌を転写。児童たちが彫刻刀で文字の周りを彫った後、保護者の大工がニス塗りや額装をして仕上げた。

 同校で行われた贈呈式では、卒業生代表の杉山龍太郎君(12)が「これから先、横浜小の教育活動がこの校歌に見守られ、共に歩んでいくよう願っています」と述べ、校歌レリーフを坂本校長に引き渡した。

 校歌レリーフは19日の卒業式で式場に向かう通路に飾り、保護者にも見てもらう。その後は玄関近くのホールの壁に展示する。

 外井心結(みゆ)さん(12)は「みんなで一緒に作れて楽しかった」、若佐勘成(かんなり)君(12)は「学校にずっと残るので思い出になる」と感慨深げだった。
完成した校歌レリーフと共に記念写真に納まる児童ら

 
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