Freeせんべい汁、釧路で広めたい 八戸出身大学生、PRに奮闘

釧路市内でせんべい汁などを販売し、八戸の魅力を発信した阿部拓人さん(本人提供)
釧路市内でせんべい汁などを販売し、八戸の魅力を発信した阿部拓人さん(本人提供)

八戸市出身で釧路公立大2年の阿部拓人さん(19)が7月、北海道釧路市内で、八戸の地域おこしにつなげようと「せんべい汁とかいう奇妙な料理」と題したイベントを開いた。企画した阿部さんは「いろんな方に協力してもらった。小さな一歩だが、これからも八戸を発信したい」と話している。

 阿部さんは青森県立八戸商業高を卒業。高校時代に参加した八戸市の若者マチナカ会議で、多世代との交流を通して八戸の面白さに改めて気づいたという。授業を通して地元企業と連携した研究にも取り組み、地域おこしについて学びたいと同大に入学した。

 思いついたアイデアは新鮮なうちに形にしよう―とイベントを企画。八戸の企業からの商品仕入れや保健所での手続き、会場手配などを1人で進めた。ツイッターやインスタグラムなどで周知を図った。

 7月下旬、「釧路和商市場」の空き店舗を借りて2日間にわたって出店。南部せんべいや三島シトロンなどを販売。せんべい汁は用意した約200杯が完売した。

 当日は、初めてせんべい汁を知った人や、八戸出身の人から「おいしい」「懐かしい」などとの声が聞かれたという。友人からも「同じような取り組みをやりたい」と相談を受けるなど、反響が大きかった。

 阿部さんは、友人ともイベントを企画したいと話し「面白い要素を加えて、さらに八戸をPRしたい。地元八戸の公共施設も活用してイベントができれば」と意気込む。

 
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