Free現役時代の秘話、笑い交え軽妙に 五輪陸上出場の福士さん、むつで講演

陸上を始めたきっかけや、現役時代の秘話を語る福士加代子さん
陸上を始めたきっかけや、現役時代の秘話を語る福士加代子さん

陸上女子長距離日本代表として五輪に4度出場し、1月末に現役を引退した福士加代子さん(40)=板柳町出身=が19日、むつ市の下北文化会館で講演した。集まった未来のアスリートら約450人を前に、陸上競技を始めたきっかけや現役時代の秘話、笑顔で楽しく走る秘訣(ひけつ)など、軽妙なトークを繰り広げた。

 福士さんは青森県立五所川原工業高を卒業後、ワコール(京都)に所属。トラック種目の1万メートルで3度、マラソンで1度、五輪に出場した。

 講演の冒頭、むつ市とのつながりについて、高校時代に大会で石神温泉に宿泊し「試合前日に海に行って大はしゃぎした」と回顧。自由に練習していた高校から実業団へ進んで意識が変わり、「負けても悔しさを素直に出せるようになってから、結果が出始めた」と語った。五輪の選手村で起きた爆笑エピソードなども披露した。

 子どもたちからの質問に答えるコーナーでは、「どうやったら速く走れるか」「福士さんのように笑顔で走るには」との問いに、「自分の体を研究し、試行錯誤してみること」「レース中はつらくて笑顔じゃなかった」などと答え、会場の笑いを誘った。

 将来は長距離に挑戦したいという、市立大畑小6年の澤田崚(しゅん)君(11)は「オリンピアンならではの経験を聞けた、中身の濃い1時間だった。自身の練習に生かして、福士さんのように速く走れるようになりたい」と目を輝かせた。

 むつ運動公園陸上競技場で「キッズランニングクリニック」も行われ、市内の小学生らが、福士さんと一緒に駆けっこやミニ駅伝を楽しむなどした。

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