Freeもっと知って、南部光行公 糠部神社が武将印発行/三戸

糠部神社の祈年祭に合わせて授与された、南部光行公の武将印

南部家の始祖・南部光行公を祭る三戸町の糠部神社(石川義夫宮司)は1日、祈年祭の催行に合わせて武将印の授与を始めた。同神社がある三戸城跡の国史跡指定を記念し、光行公と神社を発信して地域活性化につなげるのが狙い。石川宮司は「光行公を多くの人に知ってもらう取り組みになれば」とPRする。

 同神社によると、武将印は、城跡や地域にゆかりのある武将の名を揮毫(きごう)した記念符。主に博物館や資料館、武将が祭られている寺社で発行されている。

 光行公は現在の山梨県甲斐郡の出身で、源氏に仕えた武将。源平の戦いの功績により12世紀後半に糠部郡(青森県南、岩手県北両地域)を賜り、東北の雄・南部家の基礎を築いたとされる。

 同神社は今後、祈年祭(5月1日)、例大祭(8月21日)、新嘗祭(10月23日)の三つの例祭に合わせ、参拝者に武将印を授与する。手作業で作るため数量限定で、1枚700円。

関係者が地域の安寧と繁栄を願った祈年祭
 御朱印と武将印を求めて五戸町から訪れた専門学校生、山田雪乃さん(18)は「どちらもデザインが凝っていてすてき。武将印を見て、光行公や三戸城跡にも興味が湧いた」と話した。

 御朱印帳も神社独自に製作、販売しており、石川宮司は「神社に人が集い、参拝する機会をつくっていけたら」としている。

 同日の祈年祭には責任役員の釜渕嘉内さん、工藤茂雄さんのほか、松尾和彦三戸町長、山本晴美田子町長ら約20人が出席。祝詞奏上に続き、出席者が玉串をささげた。

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