Free24日本番へ音色に磨き 八戸市民フィル練習熱心に

本番に向けて練習に励む団員ら
本番に向けて練習に励む団員ら

八戸市民フィルハーモニー交響楽団の第54回定期演奏会が24日、市公会堂で開かれる。新型コロナウイルスの影響による練習の遅れを取り戻すべく、団員たちは本番に向けて熱心に稽古に励んでいる。

 同楽団は1964年の結成以来、ほぼ毎年定期演奏会を開いてきたが、2020年はコロナ感染拡大防止のため中止を決断。昨年は編成人数や時間を縮小するなど万全を期し、2年ぶりの開催にこぎ着けた。

 今回も感染状況を慎重に見極めた上で開催を決定したが、その後、まん延防止措置による公共施設の使用中止で練習場所を失い、2カ月ほど音を合わせることができなかった。

 練習が再開できた時には、既に開演まで1カ月を切っていた。3日に市南郷文化ホールで行った練習では、団員たちが時間を惜しむように演奏に集中し、タクトを握る三河正典さん(東京)が細かい指示を次々と飛ばして、一音一音を丁寧につくり上げていた。

 辻正武団長は「コロナによってたまっていた、団員たちの『合奏したい』という気持ちと、ファンから届いている『聴きたい』という気持ちを合わせて一気に爆発させ、良い演奏会にしたい」と意気込みを語った。

 今回の曲目は、ブラームスの「大学祝典序曲」、ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」、ベートーベンの交響曲第6番「田園」。午後2時半開演。入場料は一般1500円(当日1700円)。チケットは市公会堂、ラピア、「はっち」、デーリー東北チケットセンターで取り扱っている。

 
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