Free【北奥羽の神社】ご神体は「光を発する神石」/大石神社(風間浦)

北奥羽の神社
北奥羽の神社

風間浦村史によると、かつて易国間地区の海岸で子どもたちが綱を結び付けて遊んでいた石が夜になると光を発したため、占い師の意向に従い、ご神体とした―との伝説が残る。「夜光石」は縦25センチ、横30センチ、高さ60センチの白木の箱に入れられ、奥の院に鎮座する。

 勧請(かんじょう)は1678年。元々社殿は集落のある低地にあり、1868年の社殿再建の際、現在地の高台に移転されたとされる。現拝殿に掲げられる1840年代の奉納と伝わる社名額には「大礒大明神」とあるが、いつから現社名で呼ばれるようになったのかははっきりしないという。

 例大祭は9月17、18日。船山車を引き連れた御輿(みこし)渡御行列が地域を練り歩く。拝殿には、村指定文化財の絵馬11点を展示。北海道の福山城(松前城)などが描かれており、江戸時代に地元ゆかりの豪商らが奉納したものとされている。

【祭神】素盞鳴命(すさのおのみこと)、天照大神(あまてらすおおみのかみ)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
【御利益】海上安全、家内安全など全般
【住所】風間浦村易国間家ノ上13

 
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