朝から気持ちの良い青空に包まれた八戸市では２９日、市民に早咲きとして知られる市立図書館前の梅が濃いピンクの花を広げ、春の香りを漂わせた。

　青森地方気象台によるとこの日の最高気温は八戸１２・０度、三沢１２・１度、十和田１３・２度で、４月上旬から中旬並みの陽気となった。

　同図書館では敷地南側の紅梅が一気にほころんだ。付近の駐車場で働く男性によると、今年は寒い日が続いた影響で例年より開花が遅れたものの、このところの暖かさで持ち直し、徐々に満開へと近づいている。

　普段から散歩で訪れるという７０代の女性は「戦争やコロナなど暗い話題が続いているが、花を見ると心が癒やされて元気が出る。自然に対してありがとうと言いたい」と目尻を下げた。

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