戦闘機「疾風」、重要航空遺産に

 重要航空遺産に認定が決まった旧日本軍の四式戦闘機「疾風」(知覧特攻平和会館提供)
 重要航空遺産に認定が決まった旧日本軍の四式戦闘機「疾風」(知覧特攻平和会館提供)
 日本航空協会(東京)は1日、鹿児島県南九州市が所有し、知覧特攻平和会館で展示されている旧日本軍の四式戦闘機「疾風」を14日付で「重要航空遺産」に認定すると発表した。文化財としての価値が高いことを理由に挙げている。14日に同会館で認定証の贈呈式が開かれる。

 協会によると、疾風は約3500機製造された。認定されるのは現存する最後の1機。戦時中の1944年12月に配備され、45年1月に米軍の手に渡った。一部は特攻機としても使われた。

 重要航空遺産は、歴史的・文化的に価値の高い航空機などを後世に残す目的で始まった。国産旅客機「YS11」の量産初号機など計10件が認定されている。