囲碁、藤田怜央初段が最年少勝利

 囲碁の第49期名人戦の予選Cで、史上最年少9歳9カ月で公式戦初勝利を挙げ笑顔を見せる藤田怜央初段=31日午後、大阪市の関西棋院
 囲碁の第49期名人戦の予選Cで、史上最年少9歳9カ月で公式戦初勝利を挙げ笑顔を見せる藤田怜央初段=31日午後、大阪市の関西棋院
 藤田怜央初段=2022年9月
 藤田怜央初段=2022年9月
 囲碁の最年少プロ、藤田怜央初段(9)は31日、大阪市の関西棋院で打たれた第49期名人戦の予選Cで牛窪義高九段(75)を破り、史上最年少の9歳9カ月で公式戦初勝利を挙げた。これまでの記録は仲邑菫三段(13)の10歳4カ月。

 小学3年生の藤田初段は終局後、にこやかな表情を見せ、「初勝利までは長かったが、うれしい」と喜びを語った。記念の勝利は、最高段位の「九段」棋士からの白星となった。

 年齢差66歳の対戦は、激しい競り合いに。最後は、藤田初段が左上白の陣地で動き出した黒を仕留め、202手で白番中押し勝ちを収めた。