新モデルナ製、10日厚労省申請

 厚生労働省(合同庁舎5号館)=東京都千代田区
 厚生労働省(合同庁舎5号館)=東京都千代田区
 米バイオテクノロジー企業モデルナが、オミクロン株に対応した新しい新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を10日に厚生労働省に申請することが9日、関係者への取材で分かった。厚労省は審査を簡略化する「特例承認」制度を適用し、迅速に審査を進める方針。承認されれば9月中旬にも輸入される。

 申請するのは、従来株とオミクロン株の派生型「BA・1」に由来する成分を含む2価ワクチン。同社の臨床試験では、追加接種によってオミクロン株の働きを抑える中和抗体の量が、現行品よりも増えることが確認されており、BA・1だけでなく現在主流のBA・5に対しても効果が期待できるという。