ロシア、マリウポリ「制圧」

 16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から搬送されたウクライナ軍の兵士=ウクライナ・ノボアゾフスク(ロイター=共同)
 16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から搬送されたウクライナ軍の兵士=ウクライナ・ノボアゾフスク(ロイター=共同)
 【キーウ共同】ロシア国防省は17日、ウクライナ南東部の激戦地マリウポリで、アゾフスターリ製鉄所を最後の拠点として抵抗していたウクライナ部隊が「降伏した」と発表した。ウクライナ軍は製鉄所の「戦闘任務終了」を表明し、兵士らの退避作業が続いた。ロシア軍が製鉄所の掌握でマリウポリを完全制圧したことを意味し、大きな戦果となる。一方、ウクライナ軍の反撃で東部戦線は停滞しており、製鉄所を包囲していた部隊を転戦させ、攻勢を強める考えだ。

 戦闘は長期化が予想され、軍事専門家からは終戦には数年かかるとの観測も出てきた。