国内でもオミクロン派生株

 新型コロナウイルスのPCR検査を行う国立感染症研究所の実験室=2020年2月、東京都武蔵村山市(同研究所提供)
 新型コロナウイルスのPCR検査を行う国立感染症研究所の実験室=2020年2月、東京都武蔵村山市(同研究所提供)
 国内で検出されたオミクロン株BA・2の件数
 国内で検出されたオミクロン株BA・2の件数
 新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の一種で、現在主流のウイルスとは別の派生株が、国内で少なくとも27例見つかっていたことが26日、国立感染症研究所の集計で分かった。

 欧州やアジアで拡大している「BA・2」と呼ばれるウイルスで、性質は未解明な部分が多いが、京都大の西浦博教授(感染症疫学)らは同日、感染力がこれまでのオミクロン株より18%高いとの分析結果をまとめ、今後の流行状況に警戒が必要と呼び掛けた。

 BA・2は、主流のオミクロン株「BA・1」と変異の箇所が少し違う。英国政府の報告書によると昨年11月以降、約40カ国から報告された。